期間工になるために郡馬に赴任し 健康診断が終わり、1日目の研修も終わりました。3日間を群馬で過ごしたのですが、3日目の夜は今まで過ごしていたビジネスホテルから期間工の寮へと移動となります
スバル期間工の寮は家賃光熱費が無料、借金800万円を返すために期間工になった俺にとっては寮生活が大きな転機となります
どんな寮になったのかを今回は書いていきますね
寮へ到着した期間工たちの顔は苦笑いだった
ビジネスホテルから荷物を取り出しでバスに詰め込む期間工たち。これから寮へ行くということでワクワク感が収まらない感じです
遠足に行く小学生のように和気あいあいとする期間工たち。3日間の間に仲良くなった期間工たちもいて笑顔が見られます
これから始まるスバル期間工生活に夢と希望を持っているようでした。しかし、その希望も寮へ行き打ち壊されることになるのです・・・
バスで10分ほどかけて寮へ向かいました。研修の担当官が「寮はボロくて驚く人がいるけど家賃と光熱費が無料だから、それを考慮してください」と言っていたから、それなりに覚悟はみんなしていたと思います
しかし思っていたのと大きく違っていました。寮に着くとまずは外観から驚かされます
窓のサッシは錆びついていてボロボロ。網戸もついていない窓がずらりと並びます。さっきまで笑顔が見られた期間工たちの顔が引きつり、苦笑いになるのには時間はそれほどいりませんでした
「これは大変なことになった。期間工になんてなるんじゃなかった」と心の中でつぶやいたでしょう
しかし中に入るとボロくはなく綺麗な廊下、ロビーだったのでとりあえずはホッと胸をなでおろします
とりあえず共有部分はそれなりに綺麗でしたね。寮で生活するための説明をまずは20分ほど受けて、それぞれの部屋の鍵を渡されます
荷物を抱えて部屋に向かう俺。ドアを見て愕然とします、木の扉でした。木製の扉はボロボロで剥がれ落ちてしまっています
ドアノブも古いトイレのような安っぽいもので、少し力を入れて引っ張ったら簡単にハズレそうなくらいです
恐る恐る扉を開けると俺は絶句します
これが期間工の生活する部屋か!?借金800万円の俺にはピッタリなボロ部屋
中を空けると目に飛び込んだのはボロボロの壁、ボロボロの窓、ボロボロのパイプベッド、小さなワンボックスの冷蔵庫と20インチほどのテレビが四隅に置いてある風景です
窓は3分の1が室外機が取り付けられていている状態。窓ガラスは開かないようにテープで固定されていました
8畳ほどの部屋は元々は相部屋で使っていたようで左右対称にコンセント、クローゼットが設置されていました。もちろんクローゼットもボロボロです
床はフローリングでも畳でもなく、廊下に使われているような素材でした。最もわかりやすく言うと病院です
精神科で入院になった感じです。手に負えない精神病患者を廃病棟のような施設に入れたらこんな感じだろうなぁと思います
借金800万円の返済のために出稼ぎにきた俺にはピッタリの部屋ですね。まだ相部屋で生活することがないだけマシかもしれません
部屋のボロさに絶句して数秒、入室して荷物を置こうとした時に異変に気付きます
「なんか臭いな・・・」部屋の中に入った時に襲ってきたのは異臭でした。かび臭いニオイです。ずっと誰も使用していない部屋はこんな臭いがするんですね。排水溝の臭さに似てました
換気をしようと思って窓を開けようとしたらきっちりとテープで封鎖されているので開けることもできません
どうしようか?と1分ほど悩んで結局はテープをはずして窓をあけることにします。こんな臭い部屋で窓を開けることも出来ずに生活することは不可能、それなら仮に怒られるとしてもテープをはがしてしまおうと決意します
窓を開けます。景色は良くないです。でっかい寮が視界を埋め尽くします。たくさんある部屋、この全てが期間工の部屋なのかと思ったら少し面白かったです
窓を開けても全然換気は出来ません。なぜなら窓は1つしかないので風通しが悪いんです
そこでドアを開ける事にします。窓とドアを開けることにより窓から涼しい風とカビ臭いにおいが通り過ぎました
しばらくはドアを開けっ放しにしようと思って廊下に佇んでいると、廊下に誰かが出てきました
それは研修の時に会話の中心になっていた期間工のA氏です
A氏は他社で期間工の経験があって期間工の仕事について喫煙所で話して盛り上げてくれた男です
廊下に出てきたAは俺を見てニッコリと笑って話しかけてきます
A「部屋やばくない?」
俺「やばいですね。ぼろいのも驚きましたけど臭くて今換気してるんですよ」
A「俺の部屋も臭いわw 換気しないとダメだよね。あとコンセントの差込口が2つしかないのもびっくりしたよ」
俺「コンセントですか?」
部屋に入って確認してみる。確かにコンセントは左右に1つずつしかなかった
8畳の部屋に2つのコンセントの差込口。これでは不便極まりない
部屋に備え付けてある冷蔵庫とテレビのプラグを差し込んだら、もうコンセントは一杯になってしまう。パソコンもスマホの充電も出来ないのだ
その時Aからこんな提案をされました
「いまからコンセントのタコ足を含めて日用品の買い物をしようとおもうんだけど、よかったら一緒に行かない?」
コミュニケーション能力の高い期間工経験者のAの誘いに俺は乗る事にしました。Aと仲良くしておけばこれから期間工として働き寮生活をしとくのに役立つこと間違いないです
渡りに船とはこのこと。金曜日で土日が休みということで寮生活に必要な物はこの連休中に揃えたいと思っていた俺はAと一緒に買い出しに行く事にしました
Aと俺、そしてもう一人の期間工の3人で仲良くドンキホーテに買い物をしに行く事になります
その時にこのAという男がとんでもない破天荒な人間だという事を知ります
Aについてはまた明日の記事に書きますね