シャッキカンコウ 借金800万円を期間工で働き返すブログ

奨学金、車とクレジットカードのローン総計800万円を期間工で働き返済をしていく道のり

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NNNドキュメントに出ていた公務員がパチンコで仕事を失い借金まみれで犯罪を起こすまでの話

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 NNNドキュメントでギャンブル依存について取り上げていました

「ハマってしまったら行きつく先は刑務所か墓場かと言われるのがギャンブル」という前置きがありパチンコにハマって破産した人がギャンブル更生施設を利用していく様を放送していたのですが、その内容は借金をしてギャンブルをする人には響くもの になっていました

奈良県にある依存症の更生施設セレニティパークジャパン。アルコールや薬物など色んな依存症を克服するための施設です

その中でギャンブル依存を更生しようと入所した43歳の原さんという男性に密着取材をします

原さんがギャンブルにハマってどのようにして落ちていってしまったのかはギャンブルをする借金持ちの方には参考になると思うので紹介しますね

 

 

公務員がパチンコにのめり込み借金まみれ!仕事も失うまでの道のり

 

 

 

遊びで始めたパチンコに25年も夢中になってしまった原さんは金も仕事も家も失いました。高卒後に就職したのは交通局で公務員として働いたお金のほとんどはギャンブルで失います

消費者金融などの借金は数年で350万円も・・・当時のパチンコに夢中になっていた事を原さんは次ように語ります

 

 

 

「(施設では1日に1000円しかお金を渡されない事について)お金の使い方ってホント考えさせられるなって
今までホントにただの紙切れというか金銭感覚も狂っていたので

もうあればあるだけ使えるものっていう感覚でしたね」

 

「本当にもう狂ってましたよね
たまんないんですよホントこの当たった瞬間が
会社にはあとはしょっちゅうウソついて休んでましたね
父親が死んだ次の日とかも自分すぐに家につかずパチンコやってましたもん」

 

 

21歳の時にお金を何とかしようと池袋の繁華街で通行人から9000円を脅し取り現行犯逮捕となった男性は公務員も首になり22歳で自己破産。それでもギャンブルをやめることは出来ずに今も400万円以上の借金がある状態です

それでもパチンコをやりたいという衝動は止められないと原さん

 

「今1人でお金があったら真っ先にパチンコやりたいなぁって思います
やっぱり楽しいですもんパチンコは
やっぱりお金がかかってるわけですしね
今なんか特にいろんな機種も出てますし」

 

これだけ見て原さんはギャンブル依存でダメな人間と思いました。でもギャンブル依存症の方は自分の意志ではどうしようもないように脳が変化していると番組では説明があります

ギャンブル依存症は正式には「ギャンブル障害」といって精神疾患として認められいるそうです

京都大学の研究チームがギャンブルが脳に与える影響を調査したところ「島皮質(とうひしつ)」という部分が変化するのがわかったそうです

ギャンブル依存の方はこの島皮質の活動が一般の人よりも低下していてギャンブル以外の事には興味を示さないようになってしまうのだとか

 

「脳が変化してしまうと自分の意志ではギャンブルをやめることは難しい」と医師は語り「回復することはあっても治癒はない」と断言していました

ただパチンコにハマってしまっただけのダメ人間と切り捨てるだけではないけませんね。薬物依存と一緒で生涯に渡ってギャンブルと闘っていかないといけないわけです

 

 

 

ギャンブル依存との闘い!更生施設ではどのような治療が行われているのか?

 

 

番組ではギャンブル依存の克服を支援する施設についても詳しく取り上げていました

施設を立ち上げたのは過去にギャンブル依存で苦しみ、今は克服した人たち。自分の経験を活かしてギャンブル依存の方の支援を行っています

6年前の2011年に作られた施設では200人以上を社会復帰にまで導いてきたそうです

 

ギャンブル依存を克服するために1年以上の歳月をかけます。主に自分の感情を外に出す訓練をするということで番組内ではギャンブル依存の方の様子を紹介していました

ギャンブルのせいで失ったものを紙に書いて以下のように絶叫します

「俺は金を失った!」

「俺は若い頃の大切な時間を失った!」

「友人をなくした!家族を失った!」

「俺は健康を失った!」

「俺はギャンブルで娘をなくした!俺はギャンブルで息子をなくした!」

 

書いた紙をくしゃくしゃに丸めて叩きつける。ギャンブルへの憎しみを感情に出すと言った感じです

先ほどギャンブルが原因で借金まみれになり公務員の仕事を失って借金まみれになった原さんは

 

「俺は時間を失った!
自己破産個人再生手続き等をして来たので社会からの信用もなくなった!
ギャンブル中心で優先順位を間違っていた!」

 

と叫んで紙を丸めて叩きつけていました

傍から見るとくだらないと考えてしまうかもしれませんが、ギャンブル依存を克服するためには必死で感情を出し切る必要があるんですかね

 

ギャンブル依存を克服のためにある施設ですが、この施設はなんと利用料を取るそうです

何とその額は月に20万円ほど・・・パチンコよりも金がかかるんですね

原さんはこの施設のお金を母親に出してもらっていました。自分のギャンブル依存のせいで家族や知人まで巻き込んでしまう・・・いやぁ怖いです

 

この施設では原さんのように自分のギャンブルのせいで傷つけてしまった人に直接謝りに行くという「埋め合わせ」というプログラムを社会復帰の前に行うようにしていました

1年以上も施設に通った40代の原さんもこのプログラムを受けます。最も迷惑をかけたのは母親です

施設の利用料の月に20万円を払ってもらっているものの、20年以上避け続けて来た母親にどう向き合えばいいのか?の答えは出せずにいました

 

 

 

ギャンブル依存更生施設に1年以上入所したギャンブル依存の原さんはどう変わった?

 

 

 

2017年の4月に施設に許可をもらって母親の元へ夜行バスで向かう原さん。母親にどんなふうに話していいかはまだ決まっていません

実家に着いたらまずは仏壇に手を合わせます。原さんの父親は7年前に他界、ギャンブルに夢中になっている息子の原さんを最後まで心配していたとのことでした

原さんの母親は1人になってしまった時にうつ病になってしまった事もありました・・・それでもギャンブルにハマる息子を心配することはやめませんでした

 

そんな母親に原さんは

「お金のこととかね、物とかもそうだけども精神的にホントにお袋には大きな多大な迷惑を掛けて来たなって・・・

そのことを今日は自分がちょっとお袋に伝えに来ました
ホントに今まですいませんでした」

と伝えて施設に帰ることになります

 

帰る途中に少しだけパチンコ店に入る原さん。なぜ入ったか?という質問に原さんは「回転数が気になった」と答えていました

「いや〜打ちたくなりますね」と店外からパチンコ台の様子を遠い目をして見つめていました

 施設に通いながら週に4日のアルバイトを始めた原さん。正社員になり独り立ちするのが目標だと語ってスーパーで品出しをする原さんの背中が映って番組は終わりました

 

番組を見て思ったこと、たぶん原さんはパチンコを一生やめられないってこと

更生施設に入って1年後、母親に謝罪に行った帰り道に「回転数が気になった」とパチンコ店に入ったのを見て一生パチンコに食いつぶされるなと思いました

「ギャンブルにしか興味がわかないように脳が変化して回復はしても治癒はない」この言葉の重みを感じました

 

俺は借金を早く返して周りに恩返ししよう